コラム
「コンサル業界の昔と今、求める人物像の変化から」
「コンサル業界の昔と今、求める人物像の変化から」今回は当社のメインクライアントである「コンサルティング業界」について解説をしてみたいと思います。近年多くの業界/企業において事業内容の変化が生じているのと同様に、言わずもがなコンサル業界も大きな変化を遂げています。しかし、ほとんどの方の「コンサルのイメージ」は就職活動の時に形作られ、それ以降アップデートされていないのではないでしょうか。私が就活をした2006年当時は「外資コンサル = 戦略コンサル」のイメージでした。当時の戦略コンサルの役割は、経営戦略を考える「企業参謀」だったように思います。経営という複雑な課題に挑む仕事柄、採用では「地頭」と「思考体力」が何よりも重視されていました。もちろんこの2つの要素は、今もなおコンサル業界では重要な要件ではありますが、現在は以前ほど重視されなくなっています。というのも、クライアントのニーズが「生産性の向上」と「顧客体験の成功」が主流になったためです。言い換えるなら、かつては漠然としていた経営課題がある程度明確になった状態でPJTが始まるようになり、代わりにITやデジタルを駆使して具体的な「解」を出すことが求められるようになっているのです。コンサル業界には、かつては「戦略コンサル>>ITコンサル」というヒエラルキー構造もあったように見えますが、今ではむしろITの知見がないとコンサルタントとしてクライアントが抱える事業課題に応えることが難しくなっています。つまり、IT知見を持っている方の方がコンサル業界におけるキャリアの選択肢が広がってきているとも言えます。一方で、大抵のIT業界の方々はふとしたタイミングにてキャリアの葛藤を抱える傾向にあるようです。このまま専門性を磨いていくのか、それともIT以外の知見を広げに行くのかというご相談を、これまで私は幾度となくお聞きしてきました。現在、IT業界の方々は、完全なる売り手市場にあり、転職に苦労することは少ないでしょう。それゆえ、コンサル業界で起きている変化が行き届いていない、行き届く前に転職が決まっている方も多いように感じます。コンサル業界への転身は、経営目線の獲得に繋がり、将来のキャリアの選択肢を豊かにすることは言うまでもありません。そしてコンサル業界におけるテクノロジー人材の重要性が多くの方に伝わることで、一人でも多くの方々のキャリアが充実したものになるように。これからも、この業界のパートナーとともに、さらなる市場の啓蒙を図っていきます。この内容に少しでも興味があれば、お気軽にお問い合わせください!